章の概要
- 6.1 望遠鏡
- 6.2 現在の望遠鏡
- 6.3 可視光線の検出・観測装置
- 6.4 電波望遠鏡
- 6.5 大気圏外での観測
- 6.6 大型望遠鏡の未来
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街の灯りから遠く離れて空を見ると、そこには圧倒的な数の星があるように見えます。しかし、実際に肉眼で見える星は両半球で9000個程度にすぎません。ほとんどの星の光は非常に弱く、地球に届く頃には人間の目では検出できなくなっているのです。どうすれば、私たちの目では見ることのできない宇宙の多くの天体を知ることができるでしょうか?
この章では、天文学者が宇宙へ視野を広げるために使用する道具について説明します。私たちは宇宙について知っていることのほとんどを、電磁波の研究から得ています(「放射線とスペクトル」の章を参照)。20世紀、私たちの宇宙への挑戦によって、ガンマ線から電波まで、あらゆる波長の電磁波を検出できるようになりました。波長の違いによって、持っている情報が異なるため、観測する波長によって天体の見え方が変わることがよくあります。
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