宇宙の静寂の中から、私たちの住む美しい星、地球を眺めてみましょう。青く輝くこの惑星には、驚くほど多様な生命が息づいています。しかし、遠い宇宙からでは、その豊かさの片鱗すら窺い知ることはできません。
科学者たちは、地球最初の生命は、海の中に生まれた微生物であったと考えています。彼らは何十億年もの間、この惑星の主役でした。その後、植物や動物が現れ、私たちがよく知る哺乳類や鳥、そして美しい花々がこの地上を彩るようになったのは、地質学的な時間スケールで見れば、比較的最近のこと、わずか1億3千万年から2億5千万年前のことなのです。そして、私たちヒト属(ホモ属 Homo)の最も古い祖先がこの惑星に足跡を記したのは、たった250万年前のこと。現代の私たちと同じような姿になったのは、さらに新しく、ほんの30万年前のことなのです。
生命の歴史は、想像を絶するほど長く、壮大な物語です。この章から、その驚くべき物語を探求する旅を始めましょう。