６.１ 学習とは何か？
本能と反射は生得的な行動で、自然に起こるものであり、学習を伴いません。これに対して、学習とは、経験によって行動や知識が変化することです。学習には大きく分けて、古典的条件付け、オペラント条件付け、観察学習の3種類があります。古典的条件付けもオペラント条件付けも、一緒に起こる事象の間に関連づけを行う連合学習の一種です。観察学習は、その名の通り、他人を観察することによって学習するものです。
６.２ 古典的条件付け
パブロフの犬に関する先駆的な研究は、私たちが学習について知っていることに大きく貢献しました。パブロフの実験は、現在私たちが古典的条件付けと呼んでいる連合学習の一種を探求するものでした。古典的条件付けでは、生物は繰り返し起こる出来事を一緒に関連付けることを学びます。研究者は、ある刺激に対する反射的な反応を、2つの刺激間の関連付けを訓練することによって、別の刺激に対応付けられるかを研究しています。パブロフの実験は、刺激と反応の結びつきがどのように形成されるかを示しています。行動主義の創始者であるワトソンは、パブロフの実験に大きな影響を受けています。彼は、アルバート坊やと呼ばれる幼児に恐怖を条件付けることで、人間をテストしました。彼の発見は、古典的条件付けが、ある種の恐怖がどのように発生するかを説明できることを示唆しています。
６.３ オペラント条件付け
オペラント条件付けは、B.F.スキナーの研究に基づいています。オペラント条件付けでは、その行動が示された「後に」その行動の動機付けが起こります。動物や人間は特定の行動をした後に結果を受け取ります。その結果は強化子か弱化子（罰子）のどちらかです。すべての強化（正または負）は、行動反応の可能性を増加させます。すべての罰（正または負）は、行動反応の可能性を減少させます。強化スケジュールにはいくつかの種類があり、設定された期間または変動する期間のどちらかに応じて行動に報酬を与えるために使用されます。
６.４ 観察学習（モデリング）
バンデューラによれば、学習は他人を観察し、その行動や発言をモデリングすることによって行われます。これは観察学習と呼ばれるものです。モデリングのプロセスには、学習が成功するために従わなければならない特定の段階があります。このステップには、注意、保持、運動再生、動機づけが含まれます。バンデューラは、モデリングを通じて、子どもは親や兄弟、他の人を見るだけで、良いことも悪いこともたくさん学ぶことを示しました。
