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2.4 研究と倫理

02 心理学研究

動物を対象とした研究

心理学者の多くは、動物を対象とした研究を行っています。多くの場合、ネズミ(図2.22)や鳥を実験の対象としており、APAによると、心理学における動物実験の90%はこれらの動物を使っています(American Psychological Association, n.d.)。

動物の基本的な処理過程の多くは人間のものと十分に類似しているため、これらの動物は、人間を対象とした場合には倫理的に問題があると考えられる研究の代用として受け入れられるのです。

図2.22 動物実験の対象となるのは、この写真のようなラットが多い。

だからといって、動物研究者が倫理的な問題と無縁というわけではありません。実際、この種の研究では、動物実験の対象者を人道的かつ倫理的に扱うことが重要な要素となります。研究者は、被験者となる動物の痛みや苦痛を最小限に抑えるように実験を計画しなければなりません。

IRBが人間を対象とした研究計画書を審査するのに対し、動物実験計画書はIACUCInstitutional Animal Care and Use Committeeで審査されます。IACUCは、機関の管理者、科学者、獣医師、地域住民などで構成されています。この委員会は、すべての実験計画が実験動物の人道的な扱いを必要とするということを保証することを責務としています。また、研究規定が守られていることを確認するために、すべての動物施設を半年ごとに検査します。どんな動物研究計画も、委員会の承認を得ずに進めることはできません。

図2.20 credit: International Hydropower Association/Flickr

Openstax,”Psychology 2e 2.4 Ethics”.https://openstax.org/books/psychology-2e/pages/2-4-ethics

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