章の概要
皆さんは、機械を分解してその仕組みを調べたことがありますか?修理のために、あるいは単に好奇心を満たすために、分解したことがある人は多いでしょう。機器の内部構造は、しばしば外見上のユーザーインターフェースと異なります。
例えば、携帯電話の音量を上げるとき、マイクロチップや回路のことを考えるのではなく、「ちょうどいい音量にしよう」と考えます。それと同じように、人間の体の内部構造は、外に表れているものとは異なることが多いのです。こうした外と内のつながりを見つけ出す(例えば、何百万個ものニューロンの発火がどのようにして思考になるのかを解明する)ことが、心理学者の仕事です。
この章では、行動の基礎となる生物学的メカニズムを説明していきます。これらの生理学的、解剖学的な基礎は、心理学の多くの分野の基礎となっています。この章では、遺伝が生理的特性と心理的特性の両方にどのように影響するかを学びます。また、神経系の構造と機能についても学びます。そして最後に、神経系が内分泌系とどのように相互作用するかを学びます。
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図3.1 credit “left”: modification of work by Health and Human Services Department, National Institutes of Health; credit “center”: modification of work by “Aceofhearts1968″/Wikimedia Commons; credit “right”: modification of work by Kim J, Matthews NL, Park S.
Openstax,”Psychology 2e Ch.3 Introduction”.https://openstax.org/books/psychology-2e/pages/3-introduction