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6.1 学習とは何か?

06 学習

古典的条件付け(パブロフの条件付けとも呼ばれる)では、生物は繰り返し起こる出来事や刺激を関連付けることを学びます。私たちは日常生活の中でこのプロセスを経験しています。

例えば、嵐の日に空に稲妻が光ったのを目にした後、大きな雷鳴が聞こえてくるかもしれません。雷の音を聞くと、自然と飛び上がってしまいます(大きな音には反射的にそのような効果がある)。稲妻は、間近に迫った雷鳴を確実に予測するので、この2つを関連付けて、稲妻を見ると飛び上がるようになるかもしれません。

心理学の研究者は、この関連付けの過程を、「行動」という目に見えて測定できるものに着目して研究しています。研究者たちは、ある刺激が反射を引き起こすなら、別の刺激を訓練して同じ反射を引き起こすことができるのではないかと考えます。

オペラント条件付けでは、生物は行動とその結果(強化または罰)という事象を関連付けることを学びます。嬉しい結果は、その行動を今後も継続することを促し、罰はその行動を抑止します。

例えば、あなたが愛犬のポチにお座りを教えているとします。あなたはポチに「お座りしなさい」と言い、お座りしたらおやつを与えます。何度も経験するうちに、ポチはお座りすることとおやつをもらうことを関連付けるようになります。おすわりの結果として、犬用のビスケットがもらえることを学習するのです(図6.2)。逆に、ある行動をしたときに罰せられると、その行動を避けるように条件付けられます(例:見えない電気柵の境界を越えたときに小さなショックを受ける)。

A photograph shows a dog standing at attention and smelling a treat in a person’s hand.
図6.2 オペラント条件付けでは、反応は結果と関連付けられる。この犬は、ある行動をするとおやつをもらえると学習した。

観察学習は、古典的条件付けやオペラント条件付けの有効範囲を広げます。古典的条件付けやオペラント条件付けが直接的な経験によってのみ学習するのに対し、観察学習は他人を見て、その行動を真似るプロセスです。人間や他の動物の学習の多くは観察学習によるものです。

観察学習がもたらす効果的な範囲を知るために、冒頭で紹介したベンと息子のジュリアンを考えてみましょう。ジュリアンは、試行錯誤しながらではなく、どうすれば観察によってサーフィンを学べるでしょうか?父親の動きを見れば、成功する動きを真似し、失敗する動きを避けることができます。あなたも誰かを見てやり方を覚えたことがありますか?

本章で取り上げたアプローチはすべて、心理学の中でも行動主義と呼ばれる特定の伝統に属しており、次の章で説明します。

しかし、これらのアプローチは、学習の研究全体を表しているわけではありません。記憶や認知など、心理学のさまざまな分野で学習に関する別の伝統が形成されてきており、他の章でこのトピックの理解を深めることができます。

こうした伝統は、しだいに収束していく傾向にあります。例えば、この章では、「行動は環境によって引き起こされ、思考は介在しない」と主張していた行動主義において、認知がどのように大きな役割を果たすようになったかを見ていきます。

図6.2 credit: Crystal Rolfe

Openstax,”Psychology 2e 6.1 What Is Learning?”.https://openstax.org/books/psychology-2e/pages/6-1-what-is-learning

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