章の概要
私たちは一流の学習者かもしれませんが、学んだことを保存する方法がなければ、得た知識は何の役にも立ちません。
もし、学んだことを何も覚えていないとしたら、あなたの一日はどうなるでしょうか。想像してみましょう。
どうやって服を着るかを考えなければなりません。どんな服を着ればいいのか、ボタンやファスナーはどうやって使うのか?
歯の磨き方や靴の結び方も、誰かに教えてもらわなければなりません。家の中にいても顔を知らない人ばかりだから、誰に頼めばいいのだろう?待てよ。ここは誰の家なんだ?お腹が空いてきた。何か食べたいけど、どこに何が置いてあるかわからないし、どうやって調理したらいいのかもわからない。やれやれ、これでは混乱してしまう。いっそのこと、ベッドに戻ったほうがいいかもしれない。ベッド……ベッドって何だっけ?
私たちは驚くべき記憶力を持っていますが、具体的にはどのようにして情報を処理し、保存しているのでしょうか?記憶にはさまざまな種類があり、もしそうなら、その特徴は何なのでしょうか?具体的には、どのようにして記憶を取り出すのでしょうか?また、なぜ人は忘れるのでしょうか?この章では、記憶について学びながら、こうした疑問を探っていきます。
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図8.1 (credit: modification of work by Cory Zanker)
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