４ 地球、月、天空

Southern Summer. In this fish-eye view from the Space Shuttle Atlantis, a portion of the Hubble Space Telescope is seen against the reddish outback of western Australia. — **図4.1南半球の夏。** 1993年12月9日、スペースシャトル「アトランティス」の魚眼レンズで撮影された、修理中のハッブル宇宙望遠鏡の上にかかる地球。赤みがかった大陸はオーストラリアで、その大きさや形は特殊なレンズによって歪んでいる。南半球の季節は北半球の季節と逆なので、この日のオーストラリアは夏である。(credit: modification of work by NASA)

章の概要

4.1 地球と天空
4.2 季節
4.3 時を刻む
4.4 暦
4.5 月の満ち欠けと動き
4.6 海の潮流と月
4.7 日食と月食

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地球の軌道がほぼ真円であるなら（以前の章で見たように）、なぜ地球上の多くの場所で夏は暑く、冬は寒いのでしょうか？また、オーストラリアやペルーの季節が、アメリカやヨーロッパの季節と正反対なのはなぜでしょうか？

ガリレオは、地球が自転し、太陽の周りを公転しているという教義を撤回した後、異端審問の広間を去るとき、息を殺して “それでも地球は動く “と言ったと伝えられています。歴史家はこの話が本当かどうか定かではないと考えていますが、ガリレオが（教会の権威が何と言おうと）地球が動いていることを知っていたのは確かです。

地球の運動は季節を生み出し、私たちに時間と日付の尺度を与えてくれます。また、月の運動は、1ヶ月の概念と月の満ち欠けの周期をもたらします。この章では、私たちの日常生活で見られる基本的な現象を、天文学的な背景から見ていきます。