章の概要
- 7.1 生体内エネルギー
- 7.2 解糖
- 7.3 ピルビン酸の酸化とクエン酸サイクル
- 7.4 酸化的リン酸化
- 7.5 酸素のない代謝
- 7.6 糖・タンパク質・脂質の代謝経路のつながり
- 7.7 細胞呼吸の調節機構
図7.1の発電所は、エネルギーをある形から、より利用しやすい別の形に変換するもので、地下の熱エネルギー(熱)を電気エネルギーに変換し、家庭や工場に送ります。
植物や動物も、発電所と同じように、環境からエネルギーを取り込み、細胞が利用できる形に変換する必要があります。物質とその蓄積エネルギーは、ある形で生物の体内に入り、別の形に変換され、生物の生命機能の燃料となります。植物などの光合成を行う生産者は、光(太陽エネルギー)の形でエネルギーを取り込み、ブドウ糖の形で化学エネルギーに変換し、そのエネルギーを化学結合で蓄えます。そして、細胞呼吸と呼ばれる一連の代謝経路を経て、グルコースの結合からエネルギーを取り出し、すべての生物が利用できる形に変換します。
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