章の概要
- 10.1 世界の人口
- 10.2 初期のグローバルな運動と文化の混成
- 10.3 農民と都市化
- 10.4 辺境に沿った不公平感
移住とは、簡単に言えば、ある場所から別の場所に移動して、永久的または一時的に世帯を再確立することです。移住の例としては、仕事を求めての季節的な移動、危機や地域の課題による一時的な移動、ある国から別の国への国境を越えた移動、さらには生涯を通じてのある世帯から別の世帯への時々の移動(国内移住と国外移住と呼ばれることもある)などがあります。 つまり、移民(migrant)とは単に移動する人のことです。生まれた時から同じ家に住んでいる比較的少数の人々を除けば、私たちは皆、ある種の移民です。この大きなカテゴリーの中で、移民(immigrant)とはある国(出ていく側の国ではemigrantと呼ばれる)から別の国(受け入れる側の国ではimmigrantと呼ばれる)へ永久に移動する個人を指します。
人類は、その祖先とともに、太古の昔から移住を実践してきました。移住は、私たち自身の一部なのです。ほとんどの生物種が何らかの形で移動していますが、人間は他の生物種よりも広範囲に移動し、その移動によって最も多くの景観を変化させています。人間の移動は、数え切れないほどの形で世界に影響を及ぼしているのです。
- 図10.1 (credit: “Military Relief Efforts in Haiti After Devastating” by Fred W. Baker III/Wikimedia Commons, Public Domain)
- Access free at https://openstax.org/books/introduction-anthropology/pages/10-introduction
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