３２ 植物の生殖

章の概要

32.1 生殖器の発生と構造

32.2 受粉と受精

32.3 無性生殖

植物は、種の存続のために、さまざまな生殖戦略を進化させてきました。動物がほとんど有性生殖にのみ依存しているのとは対照的に、植物には有性生殖を行うものと無性生殖を行うものとがあります。植物の有性生殖は通常受粉媒介者に依存しますが、無性生殖は受粉媒介者に依存しません。

花は、多くの場合、植物の中で最も華やかで、最も強い香りを放つ部分となっています。花はその鮮やかな色や香り、興味深い形や大きさで昆虫や鳥、動物を引き付け、受粉の必要性を満たしているのです。風や水を使って受粉する植物や、自家受粉する植物もあります。