１５ 遺伝子とタンパク質

１５　遺伝子とタンパク質

15 遺伝子とタンパク質

(a)染色体上に存在する遺伝子は、生命のあらゆるプロセスに必要なRNAやタンパク質分子を作るための、直線的に組織化された指示書である。b）インターロイキン-2タンパク質と（c）α-2u-グロブリンタンパク質は、遺伝子がコードするさまざまな分子構造のほんの一例である。

2022.06.14

章の概要

15.1 遺伝暗号
15.2 原核生物の転写
15.3 真核生物の転写
15.4 真核生物のRNA処理
15.5 リボソームとタンパク質の合成

1900年にメンデルの業績が再発見されて以来、遺伝子の定義は、遺伝の抽象的な単位から、複製、発現、突然変異が可能な具体的な分子実体へと進展してきました（図15.1）。遺伝子はDNAで構成され、染色体上に直線的に配列しています。遺伝子は、タンパク質の構成要素であるアミノ酸の配列を特定します。そして、タンパク質は、細胞のほぼすべての機能を制御する役割を担っています。遺伝子も、それがコード化するタンパク質も、私たちが知る生命体にとって絶対に必要なものです。

サムネイルのクレジット

credit “chromosome: National Human Genome Research Institute; credit “interleukin-2”: Ramin Herati/Created from PDB 1M47 and rendered with Pymol; credit “alpha-2u-globulin”: Darren Logan/rendered with AISMIG