2  天空の観察―天文学の誕生―

02 天空の観察―天文学の誕生―
図2.1 チリのアタカマ砂漠から撮影した夜空のパノラマ写真。天の川銀河の中心部が画面中央で弧を描いている。左側には大マゼラン星雲と小マゼラン星雲が見えている。(credit: modification of work by ESO/Y. Beletsky)

章の概要

  • 2.1 The Sky Above
  • 2.2 Ancient Astronomy
  • 2.3 Astrology and Astronomy
  • 2.4 The Birth of Modern Astronomy

驚くことに、あなたの隣に「地球平面協会Flat Earth Society」の会員が引っ越してきました。彼は、地球は平らで、NASAが撮影した球状の地球の画像はすべて捏造か、単に上空から見た丸い(しかし平らな)円盤状の地球を写したものだと考えています。あなたは、新しい隣人に対して、地球が本当に球体であることをどのように証明することができるでしょうか?(自分で考えたあと、この章の後半でいくつかの答えの候補を確認できます)。

現代では、夜空を眺める時間が本当に少なくなっています。電飾によって空の美しさが奪われる以前の古代では、星や惑星は人々の日常生活にとって重要な存在でした。紙や石に刻まれた記録は、世界中の古代文明が空の光に注目し、崇拝し、理解しようとし、自分たちの世界観に合わせようとしたことを示しています。古代の観測者たちは、天の動きに壮大な規則性と尽きることのない驚嘆を見出していました。そうした丁寧な惑星研究を通して、ギリシャ人、そしてローマ人は、天文学の基礎を築いたのです。

コメント

  1. […] 「2  天空の観察―天文学の誕生―」で見たように、彼らの問題は、他の惑星の天球上の位置を地上から観測するだけで、すべての惑星の運動の本質を推論しなければならないことでした。この複雑な問題をより完全に解決するためには、より優れた観測と惑星系のモデルが必要でした。 […]

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