18 進化論と種の起源 

18 進化と種の起源
 The photo on the left shows large, stalk-like saguaro cacti with multiple arms, and the photo on the right shows a lizard on a rock.

図18.1 すべての生物は、環境に適応した進化の産物である。(a)ベンケイチュウ(Carnegiea gigantea)は、一度の雨で750リットルの水を吸い上げることができるため、メキシコのソノラ砂漠やアメリカ南西部の乾燥した環境でも生き抜くことができる。(b) 2010年にペルーで発見されたアンデスの半水棲トカゲ(Potamites montanicola)は、標高1570~2100mに生息し、他のトカゲとは異なり、夜行性で泳ぐことができる。この変温動物が、アンデスの夜の寒さ(10〜15℃)の中でどのように動けるのか、科学者たちはまだ分かっていない。 (credit a: modification of work by Gentry George, U.S. Fish and Wildlife Service; credit b: modification of work by Germán Chávez and Diego Vásquez, ZooKeys)

バクテリアbacteriaからヒヒbaboonブルーベリーblueberryまで、すべての生物は、ある時点で異なる種から進化しました。今日の生物はほとんど変化しないように見えますが、そうではありません。進化は現在も進行しています。

進化論は生物学の統一理論であり、生物学者が生物界について問う際の枠組みとなっています。進化論が持つ力は、進化論が生物に関する予測に方向性を与え、それが現在進行中の実験で実証されているところにあります。ウクライナ生まれのアメリカの遺伝学者、Theodosius Dobzhanskyテオドシウス・ドブジャンスキーは、「進化の視点もたない生物学は意味をなさない(“nothing makes sense in biology except in the light of evolution.”1)」という有名な言葉を残しています。つまり、すべての生命は共通の祖先から進化し、多様化してきたという考えが、生物学のあらゆる問題にアプローチするための基礎となるのです。

脚注

  • 1Theodosius Dobzhansky. “Biology, Molecular and Organismic.” American Zoologist 4, no. 4 (1964): 449.

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