45 個体群・群集生態学

45 個体群・群集生態学
Main photo shows fish jumping out of the water, and inset photo shows a pile of dead fish in a container.
図 45.1 電気漁業に反応して飛び出すコイ。右の写真は、2010年5月にイリノイ州のリトル・カルメット川Little Calumet Riverで、殺虫剤としてよく使われるロテノンを使って、コイの生息状況を把握するために捕獲されたもの。 (credit left image: modification of work by USGS; credit right image: modification of work by Lt. David French, USCG)

章の概要

  • 45.1 人口統計学
  • 45.2 生命史と自然淘汰
  • 45.3 人口増加の環境的限界
  • 45.4 人口動態と調節
  • 45.5 人間の人口増加
  • 45.6 地域生態学
  • 45.7 行動生物学:行動の近因と極限原因

週末の午後、小さなモーターボートで川を下っている。水は滑らかで、暖かい日差しと涼しい風を楽しんでいる。そんなときに、突然、およそ10㎏の銀色の鯉が頭にぶつかってくるのを想像してください。イリノイ州やミズーリ州の多くの河川や運河では、アジア鯉の生息により、このような危険性が生じています。

この魚は、中国では1000年以上前から養殖され、食べられてきた魚で、世界的に重要な養殖食料資源の一つです。しかし、米国では、在来種を脅かすほど生物群集の構造や組成を破壊する、危険な侵略種とみなされています。

※なお、米国では、Asian carpという名称は差別的とされ、表記の見直しが検討されている。

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