章の概要
- 45.1 人口統計学
- 45.2 生命史と自然淘汰
- 45.3 人口増加の環境的限界
- 45.4 人口動態と調節
- 45.5 人間の人口増加
- 45.6 地域生態学
- 45.7 行動生物学:行動の近因と極限原因
週末の午後、小さなモーターボートで川を下っている。水は滑らかで、暖かい日差しと涼しい風を楽しんでいる。そんなときに、突然、およそ10㎏の銀色の鯉が頭にぶつかってくるのを想像してください。イリノイ州やミズーリ州の多くの河川や運河では、アジア鯉の生息により、このような危険性が生じています。
この魚は、中国では1000年以上前から養殖され、食べられてきた魚で、世界的に重要な養殖食料資源の一つです。しかし、米国では、在来種を脅かすほど生物群集の構造や組成を破壊する、危険な侵略種とみなされています。
※なお、米国では、Asian carpという名称は差別的とされ、表記の見直しが検討されている。
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