章の概要
38.1 骨格の種類
38.2 骨
38.3 関節と骨格の動き
38.4 筋収縮とロコモーション
筋肉系と骨格系は、身体を支え、さまざまな動きを可能にします。骨格系の骨は、内臓を保護し、体の重さを支えています。筋肉系の筋肉は、骨を収縮させて引っ張ることで、立つ、歩く、走る、物をつかむなど、さまざまな動きを可能にしています。
筋骨格系に影響を及ぼす怪我や病気は、身体を非常に衰弱させる可能性があります。ヒトの場合、世界で最も一般的な筋骨格系の病気は栄養失調によって引き起こされます。また、関節炎など、関節に影響を及ぼす病気も広く存在し、動作が困難になったり、進行すると完全に運動ができなくなることもあります。関節の損傷が激しい場合は、人工関節の手術が必要になることもあります。
人工関節の設計の科学的進歩により、人工関節が開発され、股関節と膝関節の人工関節置換術が最も多く行われています。また、肩、肘、指の人工関節も開発されています。このように進歩しても、人工関節の設計にはまだ改善の余地があります。最新の人工関節は耐久性に限界があるため、特に若い人や活動的な人ではすぐにすり減ってしまうのです。現在の研究では、炭素繊維などの新素材を使用することで、より耐久性の高い義肢を実現することに重点を置いています。
コメント